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日商簿記3級 過去問(第112回) 第4問  [過去問]

<解説>

まず、問題用紙を見ると、①入金伝票、②出金伝票、③振替伝票の3種類
しかないので、『三伝票制』であると、あたりをつける。

『三伝票制』では、
入金取引      → 入金伝票
出金取引      → 出金伝票
それ以外の取引  → 振替伝票
に記入する。

ここでのチェックポイントは、1つの取引が複数の伝票に関係する場合、
①いったん、すべて掛取引とみなして記入する方法(いったん、すべて売掛金または未収金として処理)
②単純に分解して記入する方法
の2種類があるということである。

次に、問題文の取引について、普通に仕訳をしてみる。

(1) 現金  60,000  /  備品         100,000
   未収金 90,000     固定資産売却益   50,000

ここでのポイントは、『売掛金』ではなく、『未収金』を使う点である。
備品の売却は、通常の商品売買取引ではないので、
『未収金』勘定を使うのである。

また、備品は、自ら使用することを目的とした固定資産である。
よって、その売却益は、『固定資産売却益』勘定を用いる。


それから、解答用紙を見てみると、振替伝票の借方に150,000円が印字されてるので、
これは、①いったん、すべて掛取引とみなして記入する方法だなと、あたりをつける。

そうすると、上記の仕訳は、次のように変形して各伝票に記入されることになる。

*** 振替伝票 ******************************

未収金 150,000 / 備品          100,000
              固定資産売却益    50,000

*****************************************

*** 入金伝票 ******************************

現金   60,000  / 未収金 60,000

*****************************************


(2)も同様に、まず普通の仕訳をしてみると、

売上 70,000 / 現金    10,000
           売掛金   60,000

そして、解答用紙を見てみると、振替伝票に60,000円が印字されてるので、
これは、②単純に分解して記入する方法だなと、あたりをつける。

そうすると、上記の仕訳は、次のように変形して各伝票に記入されることになる。

*** 出金伝票 ****************************

売上 10,000 / 現金    10,000

***************************************

*** 振替伝票 ****************************

売上 60,000 / 売掛金  60,000

***************************************

以上である。



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